01. Angel Beat
02. Doll*
03. Phone Beat
04. Superfly (Parte Prima)
05. New Rose Hotel
06. Lowclassconspiracy
07. Uma Esquina Em Shimokitazawa
08. Superfly (Parte Seconda)
09. Moment Of Sympathy
10. Madness
11. The Ring World
12. History
13. Superfly (Parte Terza)
14. Jimbocho Doowop
15. Soul Spirits
※LP盤には4,8,10,13曲目は収録されていません。
また、LP盤収録の「New Rose
Hotel」は、ロング・ヴァージョン<Extended Mix>になります。LP盤は2枚組仕様です)
ヒップホップのフィールドで数々の優れたプロダクション・ワークを刻んできた稀代のビート・メイカー&DJのアズーロと、ヒップホップはもとよりエレクトロニック・ミュージックにも深く触手を延ばしてきたカッパブラックのハシム・Bが組んだ、注目の新ユニットILL SUONO(イル・スォーノ)のファースト・アルバム、リリース!
ビートを自在に操り、彩り豊かに世界を構築していく、真のスキルに溢れたユニッ
トが、遂にデビュー!メロー・イエロー*1のDJ GZ-Jayとしてキャリアをスタートさせて以来、アズーロは、メロー・イエローのプロダクションの他、国内外さまざまなアーティストの幾多のプロデュース、リミックス・ワークを手掛け、高い評価を受けてきた。そして、2003年にアズーロとして初のソロ・アルバム『Il Mare Azzurro』をリリースし、その中の1曲「Quattro Respirato」で共演したハシム・Bと新たに結成したユニットが、イル・スォーノ。
一方のハシム・Bは、カッパブラック*2としてミニマル・ダブの旗手ポール主宰のベルリンのレーベルscapeからワールドワイドにアルバムリリースを準備している。ハシム・Bの斬新なスクラッチ・テクとソフトウェアへの豊富な知識、アズーロのヒップホップで鍛えられた信頼に足るビートを生み出すスキル、イル・スォーノではその双方がガッチリと組み合わさった。イル・スォーノのサウンドは、形だけのコラボレーションやクロスオーヴァーでは決して作ることができない、豊かで深いコンビネーションとヴァリエーションを聴かせる。
アルバムは、凝ったビート・プログラミングと豊かなグルーヴを両立させるイル・
スォーノの世界観をより良く表現したドープな「Angel Beat」でスタートする。
「Doll」は、現在アンダーグラウンドで最も才能を感じさせるMCのひとりである志人(TempleATS/降神)*3をフィーチャーしたことで既に話題を集めている極上のサイファイ・ヒップホップ・ナンバー(先行12インチ『DOLL e.p.』でもリリース済み)。続く「Phone Beat」はギリギリのエレクトロニカ的緻密さとミニマリズムを追求したアグレッシヴなトラック。インタールードの「Superfly(Parte Prima)」を挟んで登場する「New Rose Hotel」では突如として4つ打ちへと導かれ、ダビーな展開も含め深い構成を楽しめる。ハシム・Bのスクラッチを全面的にフィーチャーした「Lowclassconspiracy」とスムーズに接続される「Uma Esquina Em Shimokitazawa」は、共にイル・スォーノのヒップホップ観(スクラッチからエディットまでのすべてに貫かれる)が最もポジティヴかつ美しく表出されたトラック。2度目のインタールード「Superfly(Parte Seconda)」を挟んで登場する「Moment Of Sympathy」
は、イル・スォーノが持っているもう一つの側面である優れたサンプリング・スキルを象徴するメランコリックなトラック。そして、先行12インチにロング・ヴァージョンが収録された「Madness」は、ヒップホップを通して骨太に組み直された本物のディープなダブ・トラックである。再び緻密なビート・プログラミングをさり気なくこなす「The Ring World」、ビートとサンプルとスクラッチが絶妙なコンビネーションを奏でる「History」、そして、最後のインタールード「Superfly(Parte
Terza)」を挟み、「Jimbocho Doowop」ではドラムがこれまで以上に豊かな表現を演出し、ラストのソウルフルな感情に支配された「Soul Spirits」へと至る。
アルバムの基本的な制作過程は、Logic Audioのファイルのやり取りでビートを組み立て、ハシム・Bがスクラッチを入れ、アズーロがミックスする、という流れで進んだ。制作環境は、ソフト・サンプラーやソフト・シンセを使った完全にコンピュータ・ベースのもので、フレキシブルなライヴ・パフォーマンスも視野に入れたシステムを作り上げている。機材に関しても豊かな知識を持つ二人が、音楽的にはもちろんのこと、技術的な側面からも、ユニットというスタイルの更なる可能性を探った結果が、このアルバム『ILL SUONO』だ。今後、プロダクション・チームとしても注目を
集めるだろうイル・スォーノ、堂々のデビューである。