soup018CD
2003.05.03 release
\1,890 (with tax) / \1,800 (without tax)
01.feedforward
02.syndrome
03.last command from the tower
04.reengineering
05.groove of existence
06.xor
07.the bank
08.apeisland
09.powder
10.when tommorow comes
11.you know
12.some where
13.white tulip
14.hanako
15.build
セカンド・アルバム『big tomorrow』は、『thought』に続いて、94年に自主制作でリリースされた、これまた、 日本のテクノ黎明期に生まれた名盤のひとつです。
『big tomorrow』は、『thought』のみずみずしさ、ストレートさ、と比べると、より成熟した、 のちのスズキスキーのサウンド・スタイルの原型となるような、煌びやかさと陰りが共存したような楽曲が 多数収められています。また、『thought』よりは多少出回ったために、スズキスキーの評価を高める きっかけになったアルバムでもあり、スズキスキーのディスコグラフィの中でも、 長らく裏名盤的な扱いを受けてきた作品です。
アルバム・ジャケットは、スズキスキー自身による、地元、横須賀の海を写した写真です。 この横須賀という土地に根差した、ローカルな風景が、スズキスキーのサウンドの底辺には流れています。 具体的な何かが音に表れているわけではありませんが、スズキスキーが生活者として、 自分の居る場所を意識して音を作り始めることは、『big tomorrow』の時から、実現されていました。
『thought』『big tomorrow』ともに、今回の再発に於いては、マスターDATを完全リマスタリング、 オリジナルのアートワークを活かした紙ジャケット仕様とし、 さらに、スズキスキーと親交の深いレイハラカミ氏による渾身のライナーノーツを添付しました。
ここにもあそこにも21世紀の音響。スズキスキー、良かった良かった。
細野晴臣
私とスズキスキーとの、はじめての「遭遇」は、あまりにも奇妙なものだった。 なんと!あの、渋谷のあの「ハーレム」での事だった。 ちょっとエロな、男と女の臭いがプンプン漂うあのクラブ(クラブとしてはある意味健全な)なのである。 もちろん、ふたり共フロアでガンガン踊りたくて、またはオンナをゲットしたくて、そこに居たのではないのだが……。 たぶん雨が降ってた日だったのだろう。スズキスキーは透明ビニール傘とバックを手に現れたのを覚えている。 彼も私(ASA-CHANG&巡礼)も、「ハーレム」でのライブがあった訳だが、スズキスキーのライブは最高だった。 ほんとに少量の機材からプレイされた、その音楽は今でも忘れられないモノだったし、私とスズキスキーとを繋ぐ、 大切なキーバーソンとしてのレイハラカミの「それ」ともダブるものを私は感じた。 後日、ハラカミ君が私にチクった。「スズキスキーが言ってましたよ!『巡礼っていうヤツらは客をフロアに座らせるんだぜーっ。 何バカな事やってんだかなーっ』って言ってましたよ。ウフフフ」 私は、大好きなスズキスキーに、 まさか、そんな風に思われてるとは、つゆ知らず、ちょっとショックだったが、そのショックによってスズキスキーを、 彼の音楽を、キライになる理由付けには、ならなかった。 また、数年前のある日本の英字新聞の音楽コーナーでスズキスキーの『utopia』とASA-CHANG&巡礼の『花』と石野卓球!? この3人だけが、日本の音楽シーンの代表として、紹介されていた事実もある(ホントなんだから!)。こんなニアミスというか「妙な縁」がスズキスキーと私には、続いているようだ。 レイハラカミの機材が、(良い意味で)ショボいのは有名なハナシだが、彼がまた、こんな事を語っていた……、 「もっと良い機材を増やして試してみたんだけど……、皆んなにも、もっと良いキカイ使ったらって言われるんだけど…… 世界中でたったふたりだけ、それに反対してるヒトがいるんですよ!それがASA-CHANGとスズキスキーなんです……ウフフフ」 いったい何なんだろう? 私とスズキスキーは……
ASA-CHANG
Suzukiskiのアルバムを車の中で聞いてると場所と時間の感覚がわからなくなってたりすることがある。 そして目的地に絶対遅れて到着するんだ。なんでだろう。
DJ KENSEI
suzukiskiの音は、僕の日常生活の中に自然に溶け込んでくれて とても気持ちいい。ウチのガスストーブや換気扇等のくり出す音と 心地よく調和してます。いい感じです。
内海イズル
B面の1曲目を聴きながら 桜の咲く国に生まれて よかったと思いました。
松浦 俊夫(B面好きのDJ)
僕はスズキスキーと、時々夜中に長電話をする事がある。 彼は横須賀に、僕は京都に住んでいるので、なかなかゆっくりと会う機会が少ないからだ。 大体どちらも酒を飲みながら、受話器越しにくだらない話ばかりしているわけだが、 ふと何かの話の流れで「何万人かの人たちに誤解されるくらいなら、 たった1人にちゃんとわかってもらえる方が良いんだ」というような事をスズキスキーは言った。 僕はうんうん、と頷きながら、不覚にも一筋の涙を流したと同時にお酒もこぼしてしまった、 という事実は全くないが、全くその通りだと思った。 この言葉は「たった1人」とは一体誰なのか、という事が問題ではない。音楽制作に携わる職業を選んで、 まともな価値観を持ち続けている人間であれば、この言葉はそのまま頭の上にズッシリとのしかかってくる問題だと思う。 要するに自分自身を取り巻く世界に対する想像力をどれだけ持ち続けられるか、という事だと僕は思う。 でも違ってたらすいません。
はらかみれい
(スズキスキーの再発アルバム『big tomorrow』のライナーより抜粋)